私が間違って勤務しちゃったブラック企業は、法律に則った労務規定などもまったくない、下っ端の人間はどんどんと辞めて行くブラック企業でしたね。つまりトップは相変わらず高給にて健在していて、それで実質現場で仕事をする社員さんがどんどんと辞めて行ってしまうという状態でした。まあだからこそ、ブラック企業というものなのでしょうけれど。
しかしそれでも会社が崩壊せずになんとか持っていたのには、理由があるというものなんです。ブラック企業とはいえ現場の技術者にも一人、長く会社に勤めている人がいたからです。現場を取り仕切る人が長〜くいる人ですから、それでこのブラック企業はなんとか持っていたのですよね。
現場で実際に製品をつくっているトップが一人とはいえ、ちゃんといる状態でしたから。ですから平社員が次から次へと、入っては辞めて行きー入っては辞めて行きーをしていても、なんとか会社として成り立っていたのです。
しかし現場のトップが辞めてしまったら、もうあとはおわかりというものでしょう。このブラック企業はあっさり崩壊しましたから。ひとつの要素ですべてが崩壊するところもブラック企業たるところでしょうか。