福祉の仕事はよく、労働時間や実務、労務問題があり姫路の私の勤める福祉施設も「ブラック企業」と言われていますが、多くの場合、仕事内容そのものではなく上司に問題があると思います。昔から福祉現場で働いている人は、「奉仕」が当たり前と思っており、価値観や社会状況が変わった今でも、「奉仕」を求めてきます。
例えば、私が勤めていたある福祉施設では、タイムカードがありませんでした。サービス残業が当たり前で、休憩もはっきりととらせてもらえません。労働者の中にもそれは当たり前として受け止めている人が多くいました。
上司の口癖は、「利用者の為だから仕方ない」「お金のために働くのは間違えている」というものでした。
ですが、上司の理想論に振り回されて、働かされる方は、たまったものではありません。理想ばかり追い求めていては、福祉労働者にプライベートはなくなってしまいます。仕事の範囲内で、できることをきっちりやるということが仕事の基本だと思います。
福祉の仕事をしている人の動機は様々です。ですが、上司は、休日でも休憩時間でも仕事のことを考えるのが当たり前で、休みだろうが何だろうが、仕事のメールや電話をしてくるので、私はストレスで退職してしまいました。仕事内容自体は、やりがいがあり、楽しかったので残念です。
このようなパワハラ上司のせいで、福祉の担い手が減っているのではないかと感じています。