胃潰瘍を煩い、退職を余儀なくされました。

私は東京に住む26歳のジュンです。大学を卒業し、正社員としての雇用を期待していましたがその働き口はなく派遣社員としてIT業界で仕事をすることになりました。時給は当時の最低賃金で、930円でした。

私は仕事を決め、不安な感情に押しつぶされそうになっていました。「第一印象が大事」と思い、出社日前日によろしくおねがいしますとご挨拶のお電話をしました。
電話に出てくださった方はとても丁寧で感じが良く少し緊張が解けました。

年度初めの4月からの勤務で、出社後さっそくミーティングに加わり業務引継ぎを受けました。パソコン操作は得意だったので、HPをFTPを使い更新作業していくこと業務内容もできそうでした。そして、先輩たちも丁寧に接してくれたので、「頑張ろう」と思うことができました。

私が勤務しているフロアには女性が私以外に3人いました。
2人は年上、1人は1歳下の人でしたが皆さんとても優しく、人間関係では悩む必要はなさそうだなと安心しました。私以外にも派遣社員の人は何人もいました。

仕事にも慣れてくると少し余裕ができました。

その中で疑問に思い始めたことがあります。それはとりまとめをすべきはずのの課長の仕事の仕方です。
周りのスタッフも課長に陰口をたたいているようでした。

周りの社員に対する態度がかなり酷いものでした。例えば、自分より年上の嘱託職員の男性に対しての暴言行為でした。
自分の機嫌でどう喝したりバカにしたりと見ているこちら側はとても嫌な気分になり怒りさえ覚えるほどでした。

ある時その事を皆さんに聞いてみると以前からそうであることと、そしてその上司たちもそれを見て見ぬフリをしていると聞きとても悲しくなりました。

私の契約期間は年度末更新だったので、3月末までの契約でしたが、年末になった頃、係長に延長の申出をいただきました。

4月からは時給も上がるとのことだったので受けしようと考えました。しかし、1つだけどうしても我慢できない点がありました。

それがその課長です。私自身も派遣社員であったので、どんなに精一杯仕事をしても罵声を浴びせられることがありました。まさにパワハラだし、ブラック企業の代表例だったと思います。

「派遣のくせに」「お前は所詮派遣なんだから」と差別的な暴言も何度もありました。私と同じフロアのそれ以外の同僚たちは正社員や派遣社員など気にせず本当によくしてくれたのですが、課長の存在がどうしてもネックでした。

その時係長に課長への不満を話しました。係長は「何とか改めてもらえるようにあたってみる」と言って、その言葉を信じて契約延長を受け入れました。しかし、3ヶ月経っても半年経っても変わることはありませんでした。

私もその間何度も差別的発言をされました。係長に課長からのパワハラが何も変わってないことも言いましたが、うやむやな返事をされました。私の心はそのストレスかはどんどん病んでいき、胃潰瘍になり食事がとれないほどになりました。医者からも転職をすすめられました。

大好きだった同僚にこの労務状況で胃潰瘍になったことを相談するととても残念がってもらえたのが唯一の救いでした。何とか残れないか説得もされたのですが、今後その係長がいる空間で仕事するのは本当に嫌で耐えられなかったのでその翌3月に契約を更新せず、退職することに決めました。