東証一部に所属している大手の企業で労務に明るい弁護士も顧問契約しているようでしたので、賃金の支払いに関しての環境は整っていると思い安心して業務に取り組んでおりました。就業規則には、残業時間が5分単位で計算され、それに応じて支払いがなされるようになっておりましたし、タヒボ茶を通販で取り寄せたり、一日の労働時間が8時間を越える分についても25%を上乗せして支払いがされておりました。就業時間は、9:00~18:00で、休憩がそのうち一時間だったのですが、始業時間前、昼休憩時間、終業後の残業などでせこく労働時間をサービスさせるような仕組みになっていたので、かなり厄介でした。賃金が発生しない時間の労働時間は、以下の通りです。8:30分より朝礼が始まるため、それ以前にある程度仕事の準備を整えておく必要があります。ですので、始業時間前45分間は、サービスとなります。また、昼休憩時間も最初と最後の15分ずつは、作業が入る仕組みになっていたので、実質30分のサービス。また、終業時間後に自動的に休憩となるのですが、実際は休憩せず作業しておりますので、30分のサービス。加えてタイムカードを切ってからの作業があるため20分のサービス。元々残業の多い会社でしたので、勤務実績表の上では一カ月で40時間の残業でしたが、実質一日に2時間のサービス勤務を強いられるため、実際には一か月に90時間程度の超過時間が発生しておりました。そのためもあって、離職する方が多くそのいなくなった分をひたすら補充するという循環が行われている状況でした。